お客さんを守っていくこと



最近、あるお客さんと話をしていて、「弊社がお客さんを守っていかなければ」という言葉がでてきた。
30代のころ、尊敬する上司の鞄もちで海外を回っていた時のある夕食で、その上司が「我々がお客さんを守っていかなければならない」という話をしてくれた。
当時は仕事をするのに必死でお客さんを守っていくという発想はなかったが、いい言葉だなと感じていたと同時に、我々よりもずっと大きなお客さんをどうして我々が守っていくことが出来るのか、という疑問やおこがましい気持ちがあった。
それが、自分の口から出てくるようになったことが感慨深い。
仕事をしていく流れとしてはこのような感じかなと思う。

良い仕事をしたい。
お客さんに喜んでほしい。
お客さんに愛情を持つ。
お客さんを守っていく。

お客さんを利益の対象とみるよりも、お客さんに愛情を持ち、お客さんを守っていくんだ、という気持ちで仕事をしていくことは大切だと思う。

弊社はお客さんの将来の方向性の意思決定の部分に関わっており、仕事の話はほぼ口にできない。
私を良く知る人たちも、何十年も付き合いがありながら、何の仕事をしているか分からないという人も多い。
だからこそ、更に「お客さんを守っていく」ということが大切になってくる。