事業をやっていると、時々ここが節目と感じることがある。

2008年に英国で起業した時、2010年に今の業務のもととなる最初のプロジェクトを受注した時、2011年に本格的にパートナーシップを組み事業の拡大に向かった時、2013年にパートナーシップを解消し日本で会社を設立した時、2016年頃にそれまでのやり方を思い切って変えて、お客さんからの信頼感が高まったと実感した時、2017年に当初のそして当面の目標であった売上高を達成した時等が挙げられる。

そして今、また新たな節目と感じる出来事があった。

今までをあらためて振り返ってみると、自分自身で最も誇れるものとして2011年当時からお客さんを1社も失っていないことになると思う。

この業界はサービス業であり、資本は基本的には人材だけとなるので長期的・安定的な顧客との関係構築が難しい。

競合はいくらでもでてくるし、一回の案件によっては他社の方が優れていると感じられることもあり得る。

お客さんにとってコンサルタントのスイッチングコストは極めて低いのである。

ある記事によると、コンサルタントの顧客維持期間は平均で数ヶ月にも満たないという。

そのような状況で、ほぼ10年間お客さんを失っていないということはあらためて自信となる。

最近の効率よく稼ぐという考えを持つ業界人には理解できないかもしれないが、それでも弊社の利益率は同業他社に比べて高い。

もっと正確に言えば利益とその案件やそのお客さんのための長期的な投資を合わせた額は同業他社に比べて群を抜いている。

もう10年前からそういう体制を作ってきた。

お客さんに喜んでいただくために、またお客さんからいただいているお金を最大限有効に使うために、工夫を重ねてきた結果である。

お客さんによっては、勢いが良かったり、見積だけで発注が減ったりといったサイクルもあるがそれもこの仕事をやっていれば当たり前だと思う。

今までお付き合いいただいたお客さんに感謝しながら、今後も末永く良いサービスを提供していくと共に、更にパワーアップしていきたい。